昨夜、寝る前に教育テレビをつけた。昔から教育テレビや地元の局をみる人間だったので、なんとなく。
なにやら小学校向けの教育番組がやっていた。国語の番組だった。
それは「にほんごであそぼ」という番組だった。(←色を変えたので前よりもリンクが分かりやすくなりました。)
その番組は、小学校の国語の授業関連の番組らしく、昔教科書で読んだような宮沢賢治などの文章を朗読していた。「くらむぼんはわらったよ」などと。なぜか知らないがこの言葉に反応。夜中なのにテレビを真剣に見てしまう。この音の響きとそれが与える印象がたまらなく心地よい。さらに、田舎のおじいさんが「アメニモマケズ」を朗読していた。それもなまって。これもたまんなく良かった。特に「サウイフモノニ ワタシハ ナリタイ 」という最後の部分にやられた。まさに、やられた。人間さを感じた。
雨ニモマケズはここhttp://www.mm-labo.com/culture/WiseSaying/a/amenimomakezu.html
この番組を見て、日本語ってきれいだなとしみじみと感じました。「ふるさと」などを好きだったので日本語が美しいとは感じていましたが、小学校教科書に乗っているものがこんなにも良いとは今さら気がつきました。小学校3年生ぐらいの教科書のよさを今頃知る。15年ぐらい遅れていますね。はい。
ここに、昔の教科書がのっています。光村の。表紙を見たら懐かしくなりました。
http://www.mitsumura-tosho.co.jp/data/travel/index.asp
その後に、やっていたのが秋の童謡「赤とんぼ」「烏」など。いやあ、これも名曲ぞろいですな。前から童謡は好きだったんだけど、秋の童謡を聴いていると、現代日本の季節感のなさは寂しくなる。今はスーパーや企業が季節を無理やり作り出しているだけだから寂しい。というのは、秋になればマツタケがある、柿がある。季節の野菜、季節の行事に関連させたものがある。しかし、それらはその季節に自然に育ったものではなく、ビニルハウスで時期を調整して作ったものであったりする。行事も地元の人がやるのではなく企業が販促のために行う。そういう季節感しかない。作り出した季節感は僕になじまない。で、話は戻って四季を感じるような生活はいいものだなと実感した。秋特有のぬくもりを感じながら生活する。
にほんごであそぼ は良質で秀逸な番組ですよね…。
野村さん起用してるよ! なんていい趣味! という驚きもありました。