曖昧な記憶からしか産まれない感情や感覚はあるのか。曖昧な記憶と言うのは、ここでは脳にだけに保存された記憶ということにする。何かあったときに記録として文字にしたり、写真にしたりそのようにしていなくて、脳にだけに記憶されているものだ。
この場合に呼び起こされる感情と言うのは、文字として記録したものによって呼び起こされる感情と異なるのだろうか。言ってしまえば、文字を認識するときに使う脳の部位と、写真を見るときに使う脳の部位、脳にある情報を参照するときに使う脳の部位が違う。よって、生まれてくる感情も違うといえばそうなんだろう。
でも、電車の中でふと思ったことはそういうことじゃなくて、どちらのほうがリアリティを持つのか。どちらのほうがわくわくするのか。写真の記録、文字の記録、脳の記憶、絵の記録それぞれどんな感情を呼び覚ますのだろうか。なにか傾向はあるのだろうか。気になるところである。