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October 06, 2005

南米の旅路、その7

チチカカ湖(アマンタニ島、タキーレ島、ウロス島)、コパカバーナ(ボリビア)

プーノの港から20人乗りぐらいの船に乗ってチチカカ湖にくりだした。富士山よりも高いところに琵琶湖の12倍の海のような湖がある。僕は、海とついつい言ってしまった。それも何度も。人間はぱっと見てそれを何か判断するんだろうけど、イマまでの俺の経験からはこれだけでかいものは海だという認識があるのだろう。チチカカ湖といえば青。しかし、港の近くは船も多く、ゴミもプカプカ。ちょっとショック。しかし、これが現実。船はすぐにウロス島に着いた。葦で作られた浮き島。棒を島にぶっさしたら、本当にすぐ下は湖だった。スゲーと思った。踏んだ感触はなにかふわふわした感じ。さらに、どんどん腐っていくから、常に増築しているらしい。そんでもって、葦を食べた。味は特にしない繊維質の食べ物だったなー。ウロスの人も昔は逃げてここですみ始めたんだろうけど、イマは観光のためにすんでいる感が否めなかった。まあ、すべてがそのためとはいえないんだろうけど。それから、アマンタニ島に、ここはけっこう良かった。民家に泊めてもらったんだけど、水道も電気もガスもない島。でも、泊まった家の母親が手をこめて料理を作ってくれた。あと、シーンとした島だった。無駄な音が全く聞こえてこない、空気が張り詰めた島だった。あと、チチカカの青い湖と茶色い土の大地、そして強い風。なかなかのものでしたよ。かなりの景色だった。島のてっぺんに登るときに後ろを振り返った時の、あの景色は忘れられない。口から「おゥーー」ということばが知らぬ間に出ていた。その日は雨が降って星空を見ることはできなかった。

タキーレ島に移動した。普通はここは昼食をとって、島を歩いて終わり、プーノに戻る。しかし、せっかくだからと思い、一人だけタキーレ島でも泊まる事にした。昼を過ぎると外人は僕だけになった。観光客がいなくなったタキーレは本来の姿を取り戻したというか、静けさを取り戻したというか、寂しさが島を包んだ。たぶん、観光客が来る前はこんな感じじゃなかったと思う。観光客がきはじめてから、この寂しさが生まれた気がする。まあ、僕が勝手にそう認識しているだけなんだろうけど。でも、だれもいないタキーレは良かった。この日は星もきれいだったし。普段は見ることのできないタキーレを見ることができた気がした。

いつも思うのだが秘境とか雄大な自然は完全に一人で味わいたい。感じたい。一番最悪なのは一緒に日本人がいること。その次は外国人観光客がいること。である。なんか同じような感覚を持つと思われる人が近くにいるといやだ。それと、周りに人間がいると自分の好き勝手に自然と向き合えない。だから自然とは一人で向かい合いたい。しかし、秘境っぽいところへはチャリダーぐらいしか一人で行けない。それが、私にとっては最大の問題です。

南米旅行写真その1
エクアドル、ガラパゴス、赤道、リマ、ナスカなど

南米旅行写真その2
ポトシ、ウユニ、ナスカ、クスコ、マチュピチュ、チチカカ湖など

南米旅行写真その3
ウユニ、チリ、アメリカなど