100円シリーズ。かの有名な青色発光ダイオードやレーザーを発明した中村さんの本。
いやー、この本は表現が荒い。詰めが甘いというか、言葉の精度が低いというか。前後関係で明らかに矛盾していると思わせてしまう表現が数箇所あるように感じました。(まあ、自分のほうがもっと言葉が荒くて、前後矛盾ありまくりなのですが。。。)
でも、そんなこと本質的にはどうでもいい。この人の性格が伝わってくる本だった。と書くと、社会的に作られた中村さんの激しい、自分の道以外無視する性格を思わせるかもしれない。確かにひとつのことにのめりこむ、人を寄せ付けずに自分ひとりで没頭する部分も感じた。しかし、純粋に人間的なことを感じたり、キープするところはする人だなと感じた。
中村さんの発想というか考えは個人的に好き。というか自分と重なり合う部分も多少あった。
とりあえず、権威ある人が正しいといったから盲目的に従うな、やるなら徹底的に、工作機械つくりから改造から部品つくりから何から何まで全部やれ。それで身につく勘や職人技が身につく。そしてこれが役に立つ。失敗しても、またやれ。人と同じようなことしても、そいつらには勝てない。
コンチクショーの精神。これはすごいパワーの源となる。
あと、ダイオードの説明とかすごく分かりやすかった。たぶん、中村さんの専門分野でない(教育機関で体系的に習得していないという意味)からかもしれない。
まさに、タイトルどおり、自ら考え、やり抜く、それに尽きるのだろう。
考える力、やり抜く力 私の方法 | |
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