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October 23, 2003

第3の場としてのバル

秋学期からとっている授業で、ちょっと面白いものがある。

その授業に元ゼミ生の人が来た。
といっても彼は文学部を出て5年間働いて、大学院へ行って今無職の人。

彼は大学院のとき数人で無目的スペースを2ヶ月作ったらしい。
京島と言うところで、空きになった店舗を借りてただ住む。
別に、カフェをやるわけでも、会議室にするわけでもない。

で、彼が言うにはそこは無目的スペースだと。
普通人は学校(会社)=公と自宅=私のスペースしかない。
そこに「共」という第3のスペースがあってもよいという。
誰もが気軽に来て、出て行く。
泊まる人もいれば、ちょっとしゃべるだけの人。鍋を貸してくれる人。
いろいろな人(老人から小学生まで)が気軽に集まる。
何も考えずにフラット気兼ねなく立ち寄れるスペース。

確かに今まで日本にはなかった。
面白いなと思った。
最近、いわゆる「カフェ」(notスタバ)と言うものができてもこれとはまた違う。

で、ふと思った。
スペインには似たようなものがあった。
それが「バル」

私はあそこの空間に行ったとき違和感を覚えた。
なぜなら日本に住んでいてスペインの習慣になれていなかったからだ。
というのも、バルは朝は焼きたてのパンやコーヒーが、昼にはランチが夜には酒とつまみが出される。
さらに、公衆便所的な役割や両替の場、ゲームをする場、サッカーを見る場、などとして利用されている。
驚いたのは、大人が夜来て水を一杯飲んでサッカーを見て、周りの人としゃべって帰るのが普通に行われる。
もちろん、一杯酒を飲んでサッカーを見て帰る人はざら。

特に理由もなく、ふらっと来て、かえるみたいな、感じ。
このような空間は日本にはない。
そして、なんとも面白い空間だ。

今日来た人の言う無目的スペースがスペインで言うバルみたいなものなのかと思った。
第3のスペースを提供していると言う点で。

しかし、ちょっと違う。
なぜなら、無目的スペースでは客が物を持ってきて食べたり、売ったり、客が飲み物を出すこともあるという。さらに基本的には金の行き来がないらしい。

大学院の人が作ったスペースを継続的に維持するのは難しい。
すると「バル」見たいな物になるのか?

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