数日前までは、旅行のことばかり考えていた。
この2日は脳のことや意識のことが気になる。
それは本をよんだのと、話を聞いたから。
そんなことは言いつつも、明後日雲取山へ大学の友達と3人で上ってくる。ちょうど一年前に三頭山に同じメンバーで登ったなと思い出した。あのときの新緑の美しさはたまらんかった。今回も新緑が楽しみだ。
そんんでもって、マイルがたまっているのでインドネシアにタダでいけることが判明した。それもネットでチケットが取れるので無茶苦茶簡単に。空港利用税などが1万1000円かかるが、期限が切れる前に使わないともったいない。
「脳と創造性」出版記念の茂木健一郎さんのトークショーが神保町の三省堂で行われた。
そのログです。ログというか気になった言葉をピックアップ。
「モーツァルト問題」
モーツァルトの作品の素晴らしさと、モーツァルト本人のだらしなさに大きな乖離が存在する。小林秀雄も
エランビタール(生命の躍動)
・創造性によって生まれたものと生み出す主体のギャップが大きいほど本物である。
このような生理的な奇跡(モーツァルト問題)をどう理解するか?
個人差というものは科学にとって天敵である。なぜなら、個人差は科学的証明において例外となるから。これの最たるものは人間の感情など。
「脳はいかにして美を見るか」←本のタイトル
創造性について
ずっと遊んでいても飽きないロボットを作ることがソニーの(ロボットの最先端の)今の命題
飽きないということがいかにすごいことか!
人間はいくらコミュニケーションをとっても飽きない。創造的なことをしていても飽きない。
人間が飽きないもの・コミュニケーションと創造性
ラマヌジャン(天才数学者)→天才的な創造性とは?
創造性と文脈
文脈を理解することが創造性のカギ
AがBという文脈になるとAがA'に変化する。それが創造性のポイント。A'が出ることは普遍的なこと。
人間は文脈を判断して行動する
例)ライブとDVDの違いは文脈が違うのである。DVDもライブも音や映像などの人間に入ってくる情報は同じ。しかし、ライブは立ち上がって叫んでもよいという文脈に存在している。
携帯電話は複数の文脈を引き受けることが出来るものである
文脈はダイナミクスに関する
優れた作品こそ文脈やダイナミクスからかけ離れている。→わけが分からないことや生活臭の刷る作品はたいしたことがない。
心脳問題
なぜ人間は意識を持ってしまったのか。
進化心理学 →行動を問題にする。実際に目に見えることを。個体(生物)を通しての学問
では人が作った作品を扱う学問は?
科学的な意味において、芸術的な作品を評価できない。
例)夏目漱石にとって子供を残すことのみが目的だったら、あのように優れた文学作品を残す必要はなかったのではないか?
ミーム
脱抑制と自己組織化
創造性の本当のところ→(例)スイッチを押すとなぜか出来てしまう。
Feeling of Knowing
こういうものが欲しいなという感覚
こんなものが作りたいというイメージ
↓ ↓ ↓
メモリーのアーカイブと関連させる
↓ ↓ ↓
自己組織化
ゼロから物を作る人はいない
普通は自分の経験を基にしてしか作り出せないのだけれど、天才はFeeling of Knowingがぶっ飛んでいるから、優れたものを作り出せる。
これが本人と作品のギャップを生む。モーツアルト問題
Feeling of Knowingがぶっ飛んでいるといっても、ランダムな飛びかたではなく、意味のある飛び方をする
記憶のアーカイブにリクエストしよう
↓
Feeling of Knowing
↓
自己組織化
なんとなくイメージがあるだけで、会話がどんどん出来るのは上記の仕組みから
○○っぽいものを作りたい!と思うのは、その作品のクオリアをまねしているということ。
(クオリアは前頭葉で把握している)
メタ認知
ディーテールは無意識のところで覚えている。
意識が把握できるのはクオリア(抽象的な部分)だけ。抽象的な質感のみ記憶できる。
いろいろなクオリアを知っていることは創造性の前提条件。様々なクオリアを知らないのは罪。
創造性アップのポイント
☆記憶のクオリアアーカイブを増やす
☆感覚(喜怒哀楽のことではない)を研ぎすます。どれくらい細部を詰めるか。
創造性が経済価値を生む時代。
創造性が個人を評価し、社会全体を変えていく。
遇有性(コンティンジェンシー)=半ば規則があって、半ば規則がない。
この遇有性が非常に重要で、人間らしさを生む。
例)規則正しすぎる会話もつまらない
全くランダムな会話もつまらない。
人間だけがこの中間を操ることが出来る。この中間領域に創造性がある。
宗教的な天才はめったに出ない。→科学やアートの天才よりもまれ
クオリアは私秘的(プライベート)なもの
他人の気持ち(クオリア)は本質的には分からないのが前提
学校帰りに、神田で降りた。
そして、神保町三省堂本店へ。
雲取山の山岳地図と、旅の本をみる。エクアドル、ボリビアの歩き方もチェック。
そういえば、今日昼にHIS田町に行った。知らない情報をゲットした。
で、三省堂で茂木健一郎さんのトークショー。このまえ、脳と創造性を買ったんだけど、その本の出版記念で。
いつもの芸大同様面白い話で、アタマがぐるぐるしっぱなしだった。それから、知らない概念も知った。面白い。それから、なんとなく家まで歩いて帰った。歩いて考えたかったから。
帰り、谷中墓地を通ると、70ぐらいのおじいさんがシャツ一枚でひたすら走っていた。体力づくりだろう。どっか山でも登るのか?エベレストか?