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August 03, 2005

福井の兄ちゃん

福井に行ってきた。
ただ、福井に住んでいる友達に会うために。
友達といっても、一回しか会ったことがない。
それに、30分ぐらいしか話したことがないそんな人。

その時とはインドからネパールへ行くジープが一緒だった。彼は一番前の席、僕は一番後ろ。話すことはなかった。しかし、車が休憩で止まった店で、その彼は風景とどうかするようにブロックに座っていた。僕はなんかその姿が気になった。そして、声をかけた。その時何を話したかはもう記憶にない。たぶん、一言二言だったと思う。彼の座っていた席は、一番前の列なんだけど、そこに、4人座っていた。すごく狭いのに文句一言も漏らしていなかった。

そして、国境越えの時彼だけはみんなより一足先に済ませ、先で待っていた。なんかすごい自然なのだ。自然という言葉のほうが仰々しいくらいに。風が流れるような感じなのだ。それから、同じドミトリーになった。彼は何も言わず汚れたベッドを選んだ。僕は彼のことが気になっていたので、彼の前のベッドにした。何か話したかったのだ。たしか7人部屋ぐらいだっただろうか。シャワーはひとつで先にみんな入っていった。僕は風呂はあとでいいやと思い、彼に話しかけた。旅の話をしたんだと思う。そのほかにも出身県の話とか。たぶん、そんな込み入った話ではなかった。そうしていると、風呂に入る時になった。僕がいったら水が出なくなった。タンクの水が切れたのだ。海外の安宿ではよくある話。で、シャワーを浴びれなかった。彼も浴びれなかったが、別にいいやと心のそこから気にしていない感じだった。ドミトリーなので、電気を消してすぐなないといけなかった。その前に、彼に連絡先を聞いた。正直、切り出すのに躊躇した。連絡先を聞こうかどうか相当悩んだ。旅は一期一会であって、連絡先を交換するような人ではないと僕も感じていたから。僕はそんな考え方の人だから魅力的に写った。でも、聞くと決めてたずねると彼はPHSの番号とアドレスをを書いた。そして、高校のときから使っていて変わってないといっていた。彼も手帳を出してきて僕の連絡先を書いた。次の日も朝からバスで出発だったしみんなすぐ寝た。

あさ、宿で朝飯を食べた。そしてみんなで写真を撮ってもらった。彼はビルガンジへ僕はポカラへと向かった。

それから日本に帰国しても連絡を取らなかった。僕からも無効からも。でも、なんか気になっていた。その生き方が自然すぎるのだ。でも半年ぐらいたって突然メールが来た。彼は北海道の極寒の地で一人で旅をしている時だった。メールがうれしかった。なんか、僕から連絡先を聞いたから、こっちが一方的に気になっていただけかと思っていたら、向こうからメールをくれたし、この人ともっと話したら面白そうと直感的に思っていたからだ。それから、たまに旅に出る時などにメールをやり取りした。そして、福井に遊びにきたらとメールが来たので、すぐに行こうと思った。僕はもう、どんな用事が他にあろうと福井に行くと心で決めていた。すると、夏休みの時間があるときになったら連絡するとメールが着てから、2ヵ月後ぐらい、本当にメールが来た。なんか、これなんだろうな。その信頼感というか、ささいなことを覚えているというか。

そして、福井に行くことになったのだ。回りに言うとわざわざ福井までそのためだけに会いに行く理由が分からないとか、旅先でそこまで話したわけでも、仲良くなったわけでもないのに、なぜ?と首を傾げるし、お互いがどんな人間かも分かっていないのに、という人もいた。けど、僕はなにか確信に似たものがあった。この人は自分と話があうな。話だけじゃなくって生きるベースが共有できるなと。行く前、部屋にクーラーがないけど余裕でしょ?ってきた。俺はクーラーなんかとは縁がないので余裕だ。暑い時は汗をかけばいいのだ。

そして、福井へ行った。18きっぷで。金沢まで金沢21世紀美術館に行って菓子折りを買って、夕方17:30に福井駅から2,3駅先の駅で待ち合わせた。定刻通りに来た。彼の家にお邪魔した。彼の部屋でお茶を飲みながら話した。世界地図、モンサンミッシェルのでっかいパズル、マチュピチュのポスター、数限りないCDと世界遺産のDVDすべてそろってる、サッカーボールも。うけたのが、インドでずっとはいていたぼろぼろのジーパンを洗わずに、壁に飾ってあった。なんかいいよなーその感じ。
夏にいくたびの話(彼はイランとアルメニアに行くらしい。それもあった日の前日に決めたらしい)とか、ちょうど一年間にあった出来事の話とかいろいろ話して、スーパー銭湯へ行った。露天風呂の岩場に座りながらいろいろ話した。ガラパゴスの星のこととか。将来のこととか。たぶん、風呂に1時間以上いたとおもう。一人旅をする人は間(ま)を分かっている。常に一緒にいるわけではない。自分の行きたいところには行く、常に一緒にいるわけではない。でも、一緒のところに行く時は一緒に。なんか一人旅をする人のその距離のとり方が好きだ。

僕が蚊取り線香をたいたことも彼は覚えていたり、彼はインドをなめていたといっていたって話をしたり。それから、また車でスタミナ太郎で食った。がんがん食う予定だったが、肉が意外と食えない。年なのかと話していた。ティラミスがうまいといって彼は5個ぐらい食っていた。好きだといったらミスチルのシングル、アルバム、DVDすべて集めるし、世界遺産の雑誌もすべてそろえるし。飲み会に一回も行ったことないらしいし。なんか、性格の片鱗が見えるのだが、ここで書いたことだけから想像したら実際の人物と全く違うだろう。なんか、僕が今言葉で表すことはできない。それぐらいの人間なのだ。

で、部屋に戻って寝る準備をした。ミスチルのDVDを見て盛り上がったり、お勧めのCDを聞いてみたり。夜は意外と早く寝た。しかし、3時ごろに起きてまた少し語った。

あさ、9時ごろだっただろうか。起きて朝食をいただいて、出発した。永平寺と東尋坊へ。雨という天気予報だった。案の定ぱらぱら降ってきた。さらに、永平寺につく頃には激しい雨だった。こんな雨一年に一回歩かないかというほどの。でも、駐車場で傘を貸してもらって永平寺へ。曹洞宗の総本山らしい。300人が修行しているという。一回修行してみたいって話していたけど、中途半端にはできないよなーって話してた。それから、大学の近くにある蕎麦屋に。長島さんも着たことのある店。住宅街に一軒だけ店がある。そんな店なのに並んでた。おろしそばを食った。うまかったなー。店を出ると雨はやんでいた。東尋坊は雨だったらいけなかったので、晴れてよかった。時がたつにつれ晴天になってきた。うれしい限り。そして、東尋坊へ。想像していた以上だった。絶壁だ、柵も何もない。自然なんだから当たり前だといわれた。そうか。でも、日本だと安全とかいって柵を作りそうかと直感で思ったんだろうな。ギリギリのところへ行くのは怖かった。腰が引けてた。しかし、そいつは普通にギリギリのところまで行く。ぜんぜん怖くないと。本当に怖くなさそう。すっすって歩いていく。それから、家まで戻った。外国で撮ったの写真を見せてもらったり、ラオスのビザを見せてもらったり。それからカツどんをいただいた。そして、駅まで送ってもらって分かれた。駅から歩いても2,3分なのだが 笑 ちなみにこの武生という町、福井で二番目の都市らしい。そんでもってどっかと合併して名前が変わるとか。非常にいい旅だった。

こんなことを話した。

タイがどうしても苦手なのも似ている。日本人の貧しいたびといえばって感じでみんな行くのがいや。
五大陸性制覇したいとか、全権制覇したいってのも同じ。
行きたいところも大体似ている。
スペイン、ポルトガルに行ったのも同じ。
写真を見て直感でいいと思って旅に出るスタイルも同じ
ミスチル好き。夜にライブのDVDを見た。そして、彼のお勧めの曲を聴いたら、いいチョイスだった。曲の趣味まで合う。
今まで旅先で一人としか連絡先を交換していないらしい。それが俺らしい。なんかうれしかった。
そんな福井の兄ちゃんは福井で医学部に通う4年生。
ビザがかっこいい。ビザがいらない国でも安いならとりたい。
スペインとポルトガルの国境で反復横とびを50回したとか。
JTBの店長とも仲良くなってる。

あと2年大学いって、2年研修医、そして病院で2,3年働いたら若い時期に海外で医療活動をしたいらしい。
たぶん、30歳になった頃、見知らぬ国の見知らぬ村で診察している彼に会いに行くんだろうな。
そこが、どんな場所であろうと、どんなに忙しかろうと。
そんな気がする。

すべての友達にありがとうって心のそこから伝えたい気分。

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