November 2005 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

October 05, 2005

南米の旅路、その4

リマからナスカ

ナスカ。何かと批判されている。1泊で十分。行く価値がない。フライトはセスナに乗る経験と思え。などなど。しかし、俺はそんな批判を批判してやりたい。ナスカはいい町だ。まあ、自分が見たところだけで、都市を評価しなければならないのは事実である。だから仕方ないのかもしれない。まあ、おれは運よく珍しくナスカのよい面に出会えたのでハッピーな人間なんだろう。

何を言いたいかと言うと、一本の線がすごかったのだ。普通ナスカの地上絵と言うと、ハチドリの絵だとか、宇宙人の絵だとかそういったものを思い浮かべ、それらを見に行く。しかしだしかし、俺がいいたいのは、そのような絵ではなく、一本の線がすごいということ。まっすぐに伸びた一本の線。それも、フライトから見るのではない。大地を自分の足で踏みしめて立ち、見るのだ。それがすごいのだ。

フライトはあんな小さな(6人乗り)セスナに乗ることはめったにないので、いい経験だったし、アクロバット飛行に近いフライトは面白かった。地上絵を客に見せるために、飛行機を右に左に傾けるのですは。空から見る地上絵ははっきりと見えた。それでも、かなり薄くなってきているという。純粋に、よくこんなにもたくさん、大きいものをきれいに書いたなーとおもった。何でかいたんかも不思議やったな。

で、次の日偶然にも地上から地上絵を見ることになった。正直、フライトだけで終わるところだった。しかし、偶然出会った人が地上から見るというので一緒に行った。この人はこの後オリヤイタイタンボ(一瞬)、プーノ→ラパス、ウユニ(一瞬)で偶然にも会う奇跡的な人。また、会って旅の話でも聞いてみたいが、連絡先を知るはずもなく、偶然にまた会えることを望むばかりである。まあ、出会いも分かれも知らぬままに、その時だけだからよい思い出になるのである。それが旅だと思う。旅は現実世界に引き込まないってのが旅の鉄則であると思う。旅はある種の夢の中なのだから。

なんだろうね、ナスカは本当に大地と人間の力を肌で感じる。スゲー、スゲーって感じなんですよ。わぁーって叫びたくなるほどね。たとえば、ウユニのような地面が白で空が青の風景なんて、飛行機に乗れば、下が真っ白な雲と青い空でほとんど同じようなものが見れる。しかし、飛行機と言うフィルターが俺と自然の間にはある、これが最大の問題なんだ。生身の体で感じていないから。ウユニはそんな風景を自分の体と自然が直接触れ合える。そこねそこ。体全部で、感じられ、体と自然が一体化する。そんな感じを味わえる。

夕日が大地に沈む位置に線が引かれていた。そのまっすぐひかれた線を目で見ると何か時空を超えても、伝わってくる何かがあった。

そのあと、近くの遺跡に行った。そこでちょうど夕日の時間だった。夕日だ。なんていう夕日なんだろう。朝日や夕日は今までも何度も見てきた。しかし、この夕日はジブラルタル海峡で大西洋に沈んでいくまん丸の夕日に勝るとも劣らない夕日だった。崩れかけた古代の遺跡の見張り台の上に立ち、西の空に沈んでいく夕日を見る。完全なシチュエーションだ。ナスカは荒野というか小石と砂の町(砂漠のような)。だから、黄砂のように空気に少し砂が混じっている。だから太陽を直視できるのだ。夕日をが沈みゆくのをこの目で見届けることができるのだ。太陽は半分になった。そして、三分の一になった。最後は欠片のような太陽になって、一日の太陽の仕事を終え沈んでいった。たまらなかった。あの崩れた遺跡と沈み行く太陽。切なさと言うのかなんというのか分からない感情になった。

ナスカといえば地上絵。地上絵といえば大きいのでセスナから見るというのがメジャー。しかしだしかし、近くの丘から見るほうが実感できる。あの線のすごさを。地上絵がかかれているのと同じ地面に立ち、ずっと続くまっすぐな線を見た時は感動した。感動したというか、ぞっと血の気が引くぐらい。
飛行機からだと全体像は見れるが、何かブラウン管を通しているみたい。身に迫るものがそこまでない。しかし、地上に立ち見るとなんというか、その時に書かれた線のことが創造でき、さらに太陽の沈む位置にまっすぐ引かれた線を見るとしょんべんちびりそうになった。

半端ない。地上絵は地上と丘から見るにかぎる。これだけはいえる。
http://www.teratown.com/blog/archives/001841.html


ナスカの町ではペルー人の同い年ぐらいの奴7,8人と仲良くなり移動遊園地に行き、お祭りのライブに行き、話したのも面白かった。

南米旅行写真その1
エクアドル、ガラパゴス、赤道、リマ、ナスカなど

南米旅行写真その2
ポトシ、ウユニ、ナスカ、クスコ、マチュピチュ、チチカカ湖など

南米旅行写真その3
ウユニ、チリ、アメリカなど

コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?