January 2006 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

September 30, 2004

BRICs

なんか、昔日経でBRICsというのを読んだ気がする。

これは、Brazil,Russia,India,Chainaの頭文字をとったはずだ。
何十年かたつとこれらの国が世界の中で大きな役割を果たすようになるって話だったと思う。
ここであげたそれぞれの国は役割とは違ったものになるだろう。
どんな役割を果たすのか、考えたり、勉強したり、議論するのも面白そう。
10年後の世界、そして我々の生活ですら、想像できないからとっても難しいんだけど。
簡単に言えば、我々が創造していくんですよってね。

これ以外にも、2、30年後に大きな役割を果たす国はいくつか出てくるだろう。
勢いがあって、トップを追いかけるときは面白いだろうなとも思う。
がむしゃらにやる感じがね。
まあ、日本はその段階をすぎ今のような快適な生活を送れているわけで、そこは先人に感謝しなければならない。
日本はそれらの国とは違ったアプローチでやっていかないといけないのは明らかで、それを考えるのもワクワクする。

それは、おいといて
僕の行きたい国、というのは
・年をとったら行きづらい国
・今、詩か味わえないものがある国(成長真っ只中など)
・日本と全く違うものがある国
・世界でナンバーワンのものがある国
・美しいものがある国
・昔からの憧れ

今しか味わえない、今しか出来ないってのが大きいかも。
これは、僕がという面も、その国がという面もある。
僕が今この年だから感じれること、それを体験することが僕にとって大きな意味、影響を持つこと、
それとその国が、今成長途中だったり、その国の何かが世界でNo.1だったりと、国の状態が今しかない。この2つの面で今しか出来ないという意味です。

なんで、今しか味わえないことを重要視するかというと、
簡単に言えば、自分で体験しないと、肌で感じないと気がすまない性格だからだ。
今しか体験できないなら、今体験しようと。

この考え方から来ているんですけど、歴史をあまり信じれない。
自分がすべて正しいとか、見たもの、実際に体験したことがすべてだとは思わない。
自分が実を持って体験したこと以外を信じて行動しなければならないこともあるだろう。
大昔の歴史は、書物とかを証拠として正しいとされていることがアある。
でも、書物にすべて正しいことが書かれているとは思えない。
(その部分も考慮して、研究者はいるだろうけど。)
たとえば、僕みたいな性格の人が大昔、権力を持って書物を記したとする。
実際になかったことでも、あったことかのように書き記す。
すると、時代が経ち、その書物を分析した研究者は、実際にはなかった出来事を昔実際にあったと謝った理解をするだろう。
実際このようなことがあると思う。
だから、歴史をいまいち信じれない。
古代史が好きな人は、こうやって分からないことが多くて、今までの説が覆ることもあるから、面白いと思っているのかもしれないけどね。
まあ、話が進まないのでこの話は終わり。

結局は自分の目で見て、耳で音を聞き、肌で風を感じ、鼻でにおいをかぎ、その場を共有して納得したいということです。だって、9/11のテロだってテレビや、話、ネット、写真、本から得る情報、や感じることと実際にその時、その現場に行って感じるものは全然違うと思うから。

こうやって昔から思っていたなと、引用。
2003/01/21に書いた自分の文章より一部引用
「本物志向?違うな現場主義?実物主義?まあとにかく本物を見ないとだめだと。感じ方がぜんぜん違う。同じ空間を共有して、生で本物を見ることは、ブラウン管を通してみることや本で学ぶこととはレベルが違うということです。」

ここでは例として、アシモを生で見たときの衝撃(テレビではそこまで衝撃を受けなかった)、海外で味わう体験(噂やテレビからの情報とは比較にならない)について書いてある。

で話をBRICs関係に戻す。

最近友達との間で中国の発展の話や、インドの話、などをした。
ニュースではG7にも中国が夕食会に参加するとかいう話も出ている。
旅先で、韓国からインドまで陸路で旅している人に聞いた話も思い出した。
(彼はトルコまで行って、シベリア鉄道で帰る予定らしい)
僕が、中国とインド今後どうなりそうか、どう感じたかと聞いた?
簡単に書くと、彼曰く、中国はすごい。勢いがありドンドン成長しそうだと。肌で感じた。
インドも今後成長するといわれているが、中国のような勢いは感じないといっていた。

これを聞いて、僕はこの成長真っ只中の中国を見たいと思った。
その勢いを肌で感じたいと。

南米にも生きたい。
それは純粋に美しい景色を見たいのと、日本から見て地球の裏側。
文化も違うだろうなと思って、行ってみたい。
そこでふと思った。

まあ、激動の世界を自分の目で見たいと。
そしていろいろ考えたいと、そして何が出来るのかを考えたいと。
そういうことでした。

目が輝いて、心が躍って、ワクワク、こんな日々を送れる人生。
こんな人生を望む。
ネパールはアジアでもNo.1の最貧国らしい。

注目される有力新興国
 BRICsは、ブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)の頭文字をとったもので、アメリカの大手証券会社、ゴールドマンサックスが昨年秋に発表した「BRICsと夢見る――2050年への道」と題する投資家向けレポートで初めて使いました。以来、有力新興国を表す言葉として、しばしばマスコミで取り上げられるようになってきました。
 証券会社ゆえ、投資判断に視点を置いていることもあり、多少割り引いて考える必要もあるかもしれませんが、かなり衝撃的な内容が含まれていたため、次第に取り上げられる機会も増えてきたようです。
 このレポートによると、今後、現在のペースで経済発展をつづけると、2039年までにBRICs4カ国のGDP(国内総生産)の合計が、アメリカ、日本、ドイツ、イギリス、フランス、イタリア(現在のG6)のGDP合計を上回り、さらに2050年には、GDPの順位が、中国、アメリカ、インド、日本、ブラジル、ロシア、イギリスの順になると予想しています。現在の超大国アメリカが首位の座を明け渡すとされていることもショッキングですが、日本についても、まだ4位の座にとどまっていると肯定的にとらえるのか。それとも、ついに2位の座を守れなくなったと否定的にとらえるのか、人によって、かなり受け取り方も異なることでしょう。
 ここで、BRICsの4カ国の共通点をあげてみます。すると、"なるほど"と、肯ける点も多いのではないでしょうか。

(1) 国土が広い

・ B … 851.2万平方キロメートル(日本の約22.5倍)
  ・ R … 1,707万平方キロメートル(日本の約45倍、アメリカの2倍近く)
  ・ I … 328.7万平方キロメートル(日本の約9倍、現在の係争地を含む)
  ・ C … 960万平方キロメートル(日本の約26倍)

(2) 人口が多い(大きなマーケットになる)

・ B … 1億7,600万人(世界5位、2002年)
  ・ R … 1億4,550万人(世界8位、2002年10月
  ・ I … 10億2,702万人(日本の約8.6倍、世界2位、2001年)
  ・ C … 12億6,583万人(日本の約10倍、世界1位、2000年11月)

  合計、26億人を超え、世界の人口の4割以上を占める。

(3) 産業の発展を支える豊かな鉱産資源をもつ

・ B … 鉄鉱、ボーキサイト、錫など
  ・ R … 石油、天然ガス、石炭、鉄鉱、銅、ニッケル、金、タングステン、ウランなど
  ・ I … 鉄鉱、宝石、石油など
  ・ C … 石炭、石油、天然ガス、鉄鉱、ウラン、タングステン、錫、亜鉛、モリブデンなど

  また、各国のGDPまたはGNP(国民総生産)と経済成長率は、次のようになっています。

(4) GDP・GNP、経済成長率

・ B … 4,510億ドル(GDP、2002年)、0.1%(2003年)
  ・ R … 4,517億ドル(GDP、2003年)、7.3%(2003年)
  ・ I … 4,774億ドル(GNP、2001年)、4.4%(GDP成長率、2002年)
  ・ C … 約1兆2,300億ドル(GDP、2002年)、8.0%(2002年)

  合計、約2兆6,000億ドルになりますが、現段階では、まだアメリカの1/4に過ぎない。
                       *資料…外務省各国・地域情勢ほか
 さらに、これらの4カ国は、1990年代以降、自由主義改革を進め、国外からの直接投資を積極的に導入し、産業基盤の整備や法体系の整備、技術力の強化につとめているという共通の特徴があります。

BRICs4カ国


▲top
■ 日本を中心とする経済的な結びつき
 ここで、BRICs4カ国と日本を中心とする経済的な結びつきについて概観します。
 中国は、地理的に近く、歴史的、文化的にも結びつきが深いので、まず日本企業は、豊富な労働力を見込んだ生産基地として利用しました。さらに現在では、旺盛な消費者ニーズを見込んで、中国市場の開拓に力を注ぐようになっています。すでにメーカーばかりでなく、流通業やサービス業なども盛んに中国に進出していることはよく知られています。
 これだけ深い結びつきがあることから、日中貿易額は、対中輸出399億ドル、対中輸入617億ドル、合計1,016億ドル(2002年)になっています。また中国から見た貿易では、日本は輸出相手国として第3位、輸入相手国として第1位(2002年)を占めています。

 インドについては、一般の人々の関心がそれほど高いといえませんが、IT業界では以前から、中国と並ぶソフトウェア開発基地として、大きな注目を集めていました。実際、ソフトウェア開発をインドに委託する日本企業も次第に増えています。こうした傾向は、さらにつづくと考えられ、英語圏でもあるインドは、今後、世界のITセンター化すると予想する人もいます。
 日印貿易額は、対印輸出約25億ドル、対印輸入約22億ドル、合計47億ドル(2002年、1ドル105円換算)と、中国と比べて圧倒的に少なめです。インドから見た貿易では、日本は輸出相手国として7位、輸入相手国として8位(2000年)です。
 中国とインドの2国については、日本では、まだ問題がさほど顕在化していませんが、アメリカでは、現在オフショアリングが社会問題にもなっています。オフショア(offshore)は、「沖の方へ」を意味し、オフショアリングとは、業務を沖のほうへ、つまり海外へ移管・委託することを表します。この目的は、企業が、海外の優秀で低コストの労働を積極的に活用し、収益性と生産性を向上させるため、適地で最適な業務を分担する国際分業を進めることにあります。
 オフショアリングでの業務移管先は、とくにインドや中国が多く、先に述べたソフトウェア開発をはじめ、コールセンター、会計や法務、研究開発までも移管・委託する企業が増えています。この結果、アメリカでは、1990年代の「雇用なき景気回復(ジョブレスリカバリー)」と同じような現象が起こるようになってきました。今後10年間に、アメリカでは、オフショアリングによって、300万人以上の仕事が海外に移ると予想されています。

 ロシアについては、日本との領土問題があり、1つの交流阻害要因になっています。また地理的関係もあり、日本側は、エネルギー資源確保を目的としたシベリア開発に目が向きがちです。ロシアでは、急速な経済改革の結果、ハイパーインフレに見舞われ、その後1998年には金融危機が発生するなど、経済の抜本的な建て直しが急務の課題になっていました。また、社会主義から資本主義への移行にともなう各種法体系の整備などに追われていたこともあり、両国の経済交流は活発とはいえません。しかし、次第に経済基盤の整ってきたロシアは、WTO(世界貿易機関)への加盟を検討し始めており、意外に早期に加盟を実現すると予想されています。
 ロシアの貿易総額は、2,113億ドル(2002年)であり、貿易相手国としての日本は16位を占めるに過ぎません。

 さらに地理的に遠いブラジルに関しては、かつては、日本からの移民受け入れ先でもありましたが、南米=停滞のイメージがつきまとっているせいか、日本企業は進出にきわめて消極的な姿勢を示しており、ブラジルでのビジネスチャンスを失う危険性を指摘する声もあります。
 ブラジルの貿易総額は、1,076億ドル(2002年)であり、対日貿易総額は、44.45億ドルと少なく、相手国として上位に顔を出すことはありません。
                       *資料…外務省各国・地域情勢ほか


▲top
■ 長期的、国際的視点で将来を展望する
 BRICsが注目され、経済的にも発展してくるに従い、国際的な政治力学にも当然変化が現れています。
 国際連合安全保障理事会の常任理事国である中国、ロシアは、もともと政治的、軍事的にも大きなプレゼンスがありましたが、これに経済力が加われば、さらに存在感を増すことになります。またブラジル、インドも本格的な経済成長の軌道に乗ることで、発言力を増してきます。そして、BRICs 4カ国間がさまざまな問題に関して、国際政治の舞台で連携する動きも増えています。

 たとえば、2004年5月のブラジル大統領の日本を飛び越した中国訪問や、FTAA(米州自由貿易地域)交渉での農業自由化をめぐるアメリカとの対立。また、2003年のWTOにおける決裂要因ともなった、アメリカ、EU(欧州連合)対ブラジル、中国、インドの連携。インターネット管理を国連へ移管せよと主張する中国に対するブラジル、インドの同調など、次第に従来の国際政治の力学の変化を促す動きも急になっています。
 こうした動きを後押ししているのが、フランス、ドイツ、カナダなどのサミット参加国の首脳であり、今後、サミットへの参加を他国に働き掛けています。

 アメリカ1極体制から、一枚岩でないにせよ、これに対抗するかのように発足した拡大EU、さらにプレゼンスを増すBRICs4カ国の存在を考えると、日本も改めて経済的、政治的に進むべき方向性を真摯に模索する必要があると考えられます。
 かつてアーノルド・トインビーは、過去6000年の歴史を振り返り『歴史の研究』のなかで、文明は内部要因によって栄え滅びゆくとし、ボール・ケネディは『大国の興亡』のなかで、経済の変遷と軍事闘争の相互関係を解き明かしましたが、眼前の国益、企業収益の拡大ばかりを目指すのではなく、一歩距離を置き、長期的な視点に立った展望も、ときには必要ではないでしょうか。


▲top


(2004年 6月 23日掲載)
http://www.sw.nec.co.jp/biz_hint/keyword/brics/

コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?