February 2006 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28

October 27, 2004

頭のいい奴=偏見のある奴

頭のいい奴は偏見がある。コレはフィーリングで言っているのではなく、それなりの理由がある。別に完全に悪い意味で言っているわけではないが、頭がいいといわれてそれだけで満足して、見落としがちな面を言いたいだけである。

ここで言う頭がいいとは、会話をしていていろいろな知識を持っていたり、的確な返答をする才能がある人のことです。

で、こういう頭のいい人はなんで的確な返答が出来るか?それは幅広く深い知識と、さまざまな経験、常に頭を働かせ考えている、自分の考えをまとめていたり、話したりしているからだと思います。さらに、相手の次の発言を相手の知識・思考を踏まえた上で予想しているから。コレ自体はどれも悪いことではないし、むしろすばらしいことだと思うのです。こうしているから話がスムースに進むのだし。だから頭がいいとほめられるのだし。

しかし、これらは偏見に満ちている。というのも、知識がある、コレじたい偏見であふれかえっている。何かを知るということは、自分なりに解釈するわけです。その解釈にはバイアスが入る。で、頭がよいとされる人たちの頭の中は整理されていると思うのです。話しているときに、話題に対してすぐに脳から知識を引き出してこれる、そのためには分類訳して脳の中に記憶している。そう思うわけです。意識的にやっていなくても、そうなっている可能性があると思う。で、分類して記憶しているってのは偏見が生まれるのです。すべてのことはそんなにうまく分類訳できません。ここで無理やり分類しているので間違った記憶というか、偏見、バイアス、そんな感じのものが生まれると思うのです。

さらに、相手の言うことの先読みをする、すると返事が的確になったり、すばやく返事できるわけです。しかし、それは相手をこんな人間だと決めてかかっているからそのような先読みが可能なわけです。ここでも偏見が生まれるわけです。とまあ、頭のいい人といわれる人の会話における思考には偏見が生まれやすいとそう思ったので、気をつけましょうと。

ようは、頭がいいといわれる人は物事を一面的に捉えたり、無理やり枠にはめて捉えたり、むりやり分類して記憶していることがある。それは偏見につながることがあるから、常に意識しているといいかなぁと思っただけです。

僕がいつもエントリーしていることは、他人に言いたいから書いているのではなく、自分で書いて自分を戒めているのです。それか、自分の記憶とそのときの感覚を取り戻すメモです。別に僕はこのエントリーで書いた頭のいい奴ではないけど。

コメント

瞬間、瞬間をあるがままに受け入れるというのは難しい事だと思います。誰しもがケーススタディ−を持っているし、それ無しには進まない。この加減でしょうかね。
あと、知識として持っていて、誰に対しても、懸念を抱かせないのは実際にあった、事実、数字等、だと思うのですが、こればかり語っていると、お前それでも人間か、みたいな事態に。笑

何かに偏るのは悪い事じゃない。
けど、偏り過ぎると、広くならない。
作曲にも通じます。

いいエントリーだなー。
いつも拝見していて、なにかを思います。

Posted by: at October 27, 2004 02:08 AM

ちと短絡的ですね。言葉足らずな気がします。
引用すると、
*****
ようは、頭がいいといわれる人は物事を一面的に捉えたり、無理やり枠にはめて捉えたり、むりやり分類して記憶していることがある。それは偏見につながることがあるから、常に意識しているといいかなぁと思っただけです
*****
こういう人が頭いいとは思えませんが。たとえていうなら知識はあっても知恵のない人ですね。
本当に頭がいい人は、先読みするのは一手だけではなくいくつも考え、どのような反応が返ってきても対応できるようにさまざまなバリエーションを用意しています。物事を多角的に見て、柔軟な枠組みで対応し、相対する人に、その人の絵図どおりに操られていることを気づかせないものです。

決めてかかっているような人は、頭がいいというよりは傲慢な人って表現のほうが合ってるかもしれませんね。

Posted by: まさゆき at October 27, 2004 03:07 AM

コメントありがとうございます。違った視点の意見を書いていただけるとうれしいです。

僕の文章はいつも落ち度があると思います。言葉足らずで、そこをいつも直さないといけないと思っているのですが、ひらめいたその感覚をそのまま文字にすることに大きな意義を感じているのでこうなってしまいます。。。

先読みを複数行っている事について言及していないのは僕の過ちです。しかし、僕はたとえ先読みが一手でなく複数であっても大いに偏見が含まれているものであると考えています。

コレは、自分の考えはすべてではなく、常に自分の考えに対しても批判的に見たり、懐疑的に見る必要があると戒めている例です。

Posted by: tera at October 27, 2004 03:25 AM

論理展開を逆にしたほうが良いような気がします。

Posted by: v at October 27, 2004 11:46 AM

どういう意味で偏見という言葉を使ってらっしゃるか、よくわからないのですが、「先読み」ということが偏見だということだとして、意見を述べさせていただきます。

「先読み」というのは非常に大事なプロセスです。
いまの状況を分析し、過去の事例に照らし合わせながら、ひとつの仮説を立てる。それは経済活動においても、学問においても、政治においても、全てに通じる最も重要かつファンダメンタルなものです。

直感やフィーリングで場当たり的に行動することが、どういう結果を引き出すか考えたことはないのですか?あなたがもし数千人の社員を抱える会社の社長だったらどうしますか?
ひらめいたその感覚、ひらめきだけで経営するのでしょうか?先読みは必要ないのでしょうか?

Posted by: bon at October 27, 2004 01:20 PM

であれば偏見という言葉を見直したほうがいいですね。この日記で言うところの「頭のいい人は偏見持ちである」ということこそ、国語辞書が意味するところの偏見という意味に当てはまります。

「頭のいい人」は、客観的データ/根拠に基づいてさまざまな提案を行い、ビジネスであればなおさらそこに感情の入り込む余地はありません。となると「偏見」という言葉は使い方を誤ってるとみるのが一般的だと私は考えます。

人が敏感になる強い意思表現を持つ言葉は、使い方を気をつけないと多くの人の感情を逆なでしますよ。

参考:
大辞林 第二版 (三省堂)

へんけん 【偏見】

Posted by: まさゆき at October 27, 2004 02:53 PM

途中で切れちゃいましたね。辞書の引用文のみコメントします。

大辞林 第二版 (三省堂)

へんけん 【偏見】
かたよった見方。ゆがめられた考え方・知識にもとづき、客観的根拠がないのに、特定の個人・集団などに対して抱く非好意的な意見や判断、またそれにともなう感情。
「―をいだく」「人種的―」

Posted by: まさゆき at October 27, 2004 02:55 PM

偏見はよくないと言っている奴が一番偏見だったというオチ。

Posted by: bon at October 27, 2004 03:39 PM

>ここで言う頭がいいとは、
>会話をしていていろいろな知識を持っていたり、
>的確な返答をする才能がある人のことです。

>相手の次の発言を相手の知識・思考を踏まえた上で
>予想しているから。コレ自体はどれも悪いことではないし、
>むしろすばらしいことだと思うのです。

>頭のいい人といわれる人の会話における思考には
>偏見が生まれやすいとそう思ったので、気をつけましょうと。

以上はすべてtera君の日記から引用したのですが、
それらのことから以下の事実がみつかります。

◆一つめに、
 彼は「頭のいい人」を「真に賢い人」とは
 定義していません。
 (「的確な返答をする人」の「的確な返答」が
 「真に正しい返答」を意味しないことも、
 あきらかに本文から窺えます)
◆二つめに、
 彼は『「先読み」自体は素晴らしいことだ』
 と記述しています。
◆三つめに、
 彼は『偏見が生まれる場合がある』
 ことを懸念しただけで、
 『「頭のいい人」がことごとく偏見持ち』
 だとは主張していません。

以上の事実から、
論われている色々の指摘は解消されるように思います。
彼の文章は決して言葉足らずではありませんし、
仮にそうであるとしても、
消極的な角度から
彼の整え残した盲点を指摘しようとしない限り、
中立的あるいは肯定的な視点によって
その真意を推し量る事は容易にできます。
つまり多少の言葉足らずによる不具合は、
読み手の寛大な推量によって回避できます。
また、読み手はそうすべきでしょう。
なぜなら彼が総ての事柄に
適切な根拠の裏付けを求めようとすれば、
不可能なほど膨大な記述を
要求される事は明白だからです。
そして書き手よりも
読み手は遥かに有利な立場にあるからです。

彼の文章の意図のひとつが、
『一見すると頭がよい感じに見えるが
実際には賢さに欠ける人は
偏見に流れる場合がある』
というところにあることは明白です。
そしてその主張は
間違いではないもののように思われます。
それら賢さに欠ける人たちが
まったく偏見に流れることはないと、
断言することができるだけの
根拠は存在しないからです。
(ただし、もう一つの意図である、
『それらの人々が他の人々に比べて
とりわけ偏見に流れやすい』
という主張に関しては、
僕は判断できる状態にありません。)

Posted by: 富岡製糸場 at October 27, 2004 05:39 PM

みなさん、コメントありがとうございます。

コメントに対する返信を書こうとおもったら、富岡製糸場さんが僕の書きたかったことをほぼ書いてくれました。ということです。

強い意思表現を持つ言葉を使ったのはタイトルにインパクトを持たせるためであって、読み手の感情を逆なでする可能性があることも承知しております。


それと、富岡製糸場さんの見抜く力みはいつも脱帽です。それと、感謝しております。

Posted by: tera at October 27, 2004 06:16 PM

富岡製糸場さん、素晴らしいと思う。
寺町さんのエントリーから叩ける点を見つけて叩いたとしてもきっと素晴らしいと思う。笑

一つ目のコメントは丹でした。

Posted by: at October 27, 2004 10:15 PM

>彼は『偏見が生まれる場合がある』
>ことを懸念しただけで、
>『「頭のいい人」がことごとく偏見持ち』
>だとは主張していません。

えー、ブログのタイトル見てください。

「頭のいい奴=偏見のある奴」

とあります。
等記号で結ばれております。
寛大な推量を持ってしても
その意図は読み取れません。

明白なことなんでしょうか。
私がバカなんでしょうか。
ぼく頭悪いから、たぶん偏見ないっす。

Posted by: bon at October 28, 2004 11:10 AM

bonさんだーたのね。

>ひらめいたその感覚をそのまま文字にすることに大きな意義を感じているのでこうなってしまいます。。。

個人的にはいつも楽しく拝見しています。言葉が足りなくても、誤っていても、何を感じたのか、どういう思考を辿ったのか、想像させるところがまた良い。一つの文章のあり方であると思う。

思うに、推敲する時間が無い程(惜しい程)次々と思い付いている、成長の過程なのかもしれないと思うので、一度、「考えをもう少しまとめて書いてみてはいかがかしら」みたいな内容のことを提案したことがあるけど、今は別に思わない。ただ、ただ、面白い。面白いというのは(ry

Posted by: at October 28, 2004 07:12 PM

学珍の掲示板から飛んできました。
初めまして 〜

思考とは、大ざっぱは同じでも、細部は個々人それぞれ 違っているモノだと考えます。

頭の良い人は細部までしっかりとした思考がある
ため、他より個人の思考の偏りが目立つと思います。
この偏りは、程度の差はあれ、頭の良い人だけが持ち
合わせているとは思いません。

ですから、自分も例外ではないと
気付いたtera君は、もう、人生の真理の1つを悟った
ようにも感じます。

こうは書きましたが・・・
多くの人を説得できる脳力は魅力的で、
羨ましいですね。

余談ですが、
芥川龍之介『 藪の中 』の読者が
「 主観の数だけ真実がある」と
書いたプレビューを思い出ました。。


また、来ます〜。

Posted by: かずたか at October 29, 2004 05:47 AM

Best site!

Posted by: online casino at February 17, 2006 11:16 AM
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?