アートとデザインはホンノちょっとの違いって、2週間ぐらいに話していた。絵を描く友達と。アートはほんのちょっと違えばデザインになる。でも、そのホンノちょっとが大きな意味を持つ。ってな感じで。
で、ニューデザインパラダイスの展示を先日見てきた。
確かに、トリエンナーレと杉本さんの写真展とは少し違った雰囲気だ。
まあ、ニューデザインパラダイスの印象は発想が面白いなってこと。ありふれたもの例えば、つり革、鳥かご、救急車のサイレン、電話ボックス、ゴミ袋、かさ、日本地図、名刺、電報、印鑑、婚姻届、犬小屋、ろうそく、郵便ポストなどをリデザインする。これらのものは当たり前に使われているもので、不便であってもそのままで新しくデザインすることはあまりない。それらの物を新しく生まれ変わらせる。
個人的には電報がよかった。電報は透明のレゴブロックの大きいサイズのような感じで、半透明。色は四種類でおめでとうとか、がんばってとか、それぞれのメッセージ内容によって違う。さらに、レゴブロックのように電報を積み木のように重ねられる。だから、部屋のインテリアとしても使える。メッセージはブロックの横の面に薄く削るような感じで書かれている。
あと、鳥かごはPINOをデザインした松井さん。最近は就航間じかの飛行機会社スターフライヤーのデザインも。4,5年前に情熱大陸に彼が出ていてオモロイなと思った記憶がある。その時、メールしたら返信くれたのも懐かしいな。鳥かごはかごがない。水がたまっていて、鳥が呑みに来れる器。空間全体を鳥かごとして捉えるという発想。さらに、鳥の重さでセンサーが作動し、自分の部屋においてある鳥の形をしたスピーカーから鳥のさえずりが聞こえるってな感じ。
あと、世界遺産のthe song of lifeという曲を作った鳥山さんは救急車の音をリデザイン。外に聞こえる音は同じ。中で聞こえる音は患者のことを考え、イントロは癒し系で始まるという。さらに、ピアノなどの伴奏をつけた。
鉛筆も面白かった。芯の周りの木が普通じゃない。何構造っていったか忘れたけど、中は空間何だが、力に強い構造。だから、削ると削りカスの形が面白い。
正直言って、リデザイン後の作品がしょぼいものも多々あった。それに、実用性がかなり損なわれているんじゃないかと思うものも。一見すればおしゃれのように勘違いしそうっていうか、表面的なものも多かったな。
で、結局アートとデザインの違いは何なのか。誰かと話していた時、アートは自分の中から沸きあふれるものを形にしたもので、デザインは注文されて作るものって話をしたことも。
見た瞬間に、見た目としてアートとデザインって区別できる気がするんだな。でも、その違いは何なのか分からないんだけど。時間のあるときにでも考えてみるか。
BGM All I Wanna Do Sheryl Crow