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December 21, 2005

ザ・ダイバー

ザ・ダイバーという作品を知ったのは、タイのタオ島。インストラクターの人が学科中に一部だけ見せてくれた。何も勉強せずに、やみくもにダイビングをしていると減圧症になることがある、その症状を映像で見せるためにだった。その時、この映画は面白いから見てみたらと薦められた。

そして、帰国して3週間ぐらいたって見た。この話は実話だったのだ。何だろう、俺の中で現実の話は身に迫ることがある。身近な人の現実に起こったことなら、もっと身近に感じる。もっと言えば自分のことなら、たまらんのだ。

昔は小説や物語、漫画すべてを完全否定していた。それらを総称して「作り話」と呼んでいた。今は、そうは言わないし、これらも楽しめるようになった。それはそれで楽しめる。しかし、身にさし迫るような感情はあまり湧いてこない。想像力がないからなのか、なんなのか。

事実と事実出ないもの、現実と現実じゃないもの。果たしてその違いは何かと考えても、そう簡単に答えなんてないと思う。が、現実の話は好きだ。

で、ザダイバーの話。黒人は差別を受けていて、料理人や雑事しか出来なかった。が、彼は田舎の小作農であった父に、成功するまで戻ってくるなと言われ、海軍へ。白人しか泳いでいけない日に彼は泳ぐ。もちろん、追っかけられたが、彼は逃げて泳ぎきった。すると、料理人から昇進して、おぼれた人を助ける仕事に就けた。彼はそれでは終わらない。次はダイバーを目指す。黒人はダイバーになれない。しかし、上司に頼み、自分の実力や気持ちを認めさせ、推薦状を書いてもらいダイバー養成所に。黒人だから差別の日々だ。最終試験。海底で金属を組み立てるというもの。人が沈んでからバッグに入ったボルトなどが海の中に投げ込まれる。他の白人は普通に、組み立て1時間ちょっとで終了。しかし、黒人の彼はバッグをナイフで切られる。だから、ボルトなどは海底でバラバラ。でも、彼は耐え抜いてひたすら組み立てる。寒さで凍え死にそうになってもひたすら組み立てる。そして、彼は合格。はれてダイバーえに。

そしてミサイルかなんかを拾い上げる。昇進。しかし、機械が故障し、金具が飛んできた。そして、彼の足に当たる。足が使い物にならなくなる。もう、ダイバーは出来ない。しかし、彼はあきらめない。負傷した足がダメなら、切断して義足でもダイバーをやると。いやらしい上官はやめさせるように仕向けるが、彼は負けない。義足で訓練する。そして、最後130キロもの装備をつけて12歩。歩ききった。そして、ダイバーとして再度一線で働くことに。

海軍は仕事ではない、最高の伝統がある。
(それは何だ?)
名誉です。 Honor,sir.

ってところが好きだった。

はっきり言って、男のロマンというか夢というか、冷たい目で見ればバカ。でも、男としてかっこいい。黒人と言う立場で、今までの力を持ったくだらない規則や考えをぶち壊していく。こういった話はなんか応援したくなるし、ワクワクするんだな。

実際に、こういった人がいたと思うと純粋にすっげぇーなって思う。

そういえば、名誉と言う言葉を聴くとスペインのバルセロナを思い出す。夜、港で3人で話していた。一人は19歳ぐらいで、世界一周をしている女の子。その人が、これからアフリカを縦断するという。陸路では危ないところもある。そんな日々を目の前にして、再度名誉とは何かを考えると、分からなくなったと言っていた。俺も、その時名誉って?と考えたのを思い出す。

ザ・ダイバー〈特別編〉
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